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HubSpot Sales Hubで何ができる?中小企業の営業生産性を最大化する5つの機能

作成者: 桂 爽淳|Aug 30, 2025 9:00:00 PM

「営業担当者が日々の報告書や事務作業に追われ、本来の営業活動に集中できていない…」

「チーム全体の営業生産性を上げたいが、具体的にどこから手をつければいいかわからない…」

「営業活動がブラックボックス化しており、データに基づいた的確な指示が出せない…」

中小企業の経営者や経営企画ご担当者様にとって、営業チームの生産性向上は常に頭を悩ませる課題ではないでしょうか。限られたリソースの中で成果を最大化するには、気合や根性論だけではなく、仕組みによる改革が必要です。

もし、「営業のあらゆる非効率な業務を自動化」し、「チームの活動状況をリアルタイムに可視化」でき、「データに基づいて次の一手を打てる」としたら、貴社のビジネスは力強く成長するはずです。

この記事では、CRMプラットフォーム「HubSpot」の営業支援ツール「Sales Hub」に焦点を当て、中小企業の営業生産性を劇的に向上させるための具体的な5つの機能と、その活用法を分かりやすく解説します。

 

HubSpot Sales Hubが営業生産性を変える理由

 

本題に入る前に、なぜHubSpot Sales Hubが多くの企業で選ばれているのか、その根幹となる考え方をご紹介します。それは、「顧客に関するあらゆる情報を一元管理し、部門の垣根なく活用する」という思想です。

Sales Hubは単独の営業ツールではなく、CRM(顧客関係管理)を基盤としています。そのため、営業活動で得た情報が会社の資産として蓄積され、マーケティングやカスタマーサポートともシームレスに連携します。この情報基盤の上で、今回ご紹介するような強力な「自動化」や「可視化」の機能が動くからこそ、本質的な生産性向上を実現できるのです。

それでは、具体的にどのような機能があるのか見ていきましょう。

 

営業生産性を最大化する5つの機能

 

 

機能1:情報の属人化を防ぐ「コンタクト管理」

 

<こんな課題に>

  • 「あの顧客の情報は、担当の〇〇さんしか知らない…」

  • 担当者の異動や退職時の引き継ぎに、膨大な時間がかかる。

営業の属人化は、生産性を低下させる最大の要因の一つです。HubSpotでは、顧客企業の基本情報はもちろん、過去のメールのやり取り、電話のメモ、ウェブサイトの閲覧履歴、商談議事録まで、すべての接点情報が顧客ページに時系列で自動集約されます。

これにより、担当者でなくても誰でも過去の経緯を瞬時に把握でき、チーム全体で顧客対応にあたることが可能になります。情報探しの無駄な時間がなくなり、スムーズな顧客対応が実現することで、顧客満足度の向上にも繋がります。

 

機能2:わずか10秒で完了する「ミーティング設定(予約ページ)」

 

<こんな課題に>

  • 商談の日程調整で、何度もメールを往復している。

  • 候補日を複数提示する事務作業に、意外と時間を取られている。

「来週のご都合はいかがでしょうか?」から始まる日程調整のやり取り。この非効率な時間を、HubSpotは完全にゼロにします。

「ミーティング設定」機能を使えば、自分のカレンダーと連携した予約ページのURLを相手に送るだけで、日程調整が完了します。相手はあなたの空き時間から都合の良い枠を選ぶだけで、自動的に双方のカレンダーに予定が登録され、Web会議のURLも発行されます。この機能一つで、営業担当者は月に数時間もの時間を創出し、より多くの商談に集中できるようになります。

 

機能3:追客漏れを根絶する自動アプローチ「シーケンス」

 

<こんな課題に>

  • 忙しくて、見込み客への継続的なフォローアップができていない。

  • 送るべきメールを忘れてしまい、大きな機会損失に繋がったことがある。

丁寧なフォローアップが重要だとわかっていても、日々の業務に追われると後回しになりがちです。

「シーケンス機能」は、そうしたフォローアップ業務を自動化するための強力な武器です。あらかじめ「1日後にお礼メールを送る」「3日後に電話フォローのタスクを自分にセットする」「7日後に事例紹介メールを送る」といった一連のアクションを設定しておけば、あとは顧客を登録するだけでHubSpotが自動で実行してくれます。これにより、対応漏れをなくし、効率的に見込み客との関係を構築できます。

 

機能4:売上予測の精度を高める「取引パイプライン管理」

 

<こんな課題に>

  • 各営業担当者の案件進捗が、Excel報告だけでは実態がわからない。

  • 月末になるまで、着地見込みが読めず、経営判断が遅れる。

営業の進捗状況をリアルタイムに、そして正確に把握することは、経営の舵取りにおいて不可欠です。HubSpotの「取引パイプライン」では、商談の進捗をフェーズごとに可視化し、まるで付箋を動かすような直感的な操作で案件を管理できます。

各フェーズの受注確度を設定しておけば、パイプライン上にある案件情報から自動で売上予測が算出されます。これにより、経営者は常に最新の着地見込みを把握し、ボトルネックとなっているフェーズを特定して、迅速な改善策を打つことが可能になります。

 

機能5:科学的な営業組織を作る「レポート&ダッシュボード」

 

<こんな課題に>

  • 営業会議が、個人の感覚的な報告だけで終わってしまう。

  • どの営業活動が成果に繋がっているのか、客観的なデータがない。

「勘」や「経験」に頼った営業から脱却し、チーム全体のパフォーマンスを向上させるには、データに基づいた分析が欠かせません。HubSpotでは、営業活動の成果(メール開封率、アポイント獲得数、商談化率など)を自動で集計し、わかりやすいグラフで可視化します。

成果を出している担当者の行動パターンを分析し、それをチームの「勝ちパターン」として共有することで、組織全体の営業力を底上げできます。データという共通言語を持つことで、会議はより建設的になり、チームは次の具体的なアクションへと進むことができるのです。

まとめ

今回ご紹介したHubSpot Sales Hubの5つの機能は、中小企業の営業活動に大きな変革をもたらします。

  1. コンタクト管理: 顧客情報を一元化し、属人化をなくす。

  2. ミーティング設定: 面倒な日程調整を自動化し、時間を創出する。

  3. シーケンス: 追客漏れを防ぎ、効率的に顧客を育成する。

  4. 取引パイプライン: 案件進捗を可視化し、売上予測の精度を高める。

  5. レポート機能: 活動をデータで分析し、科学的な営業組織を作る。

これらの機能を活用することで、営業担当者は非効率な作業から解放され、顧客と向き合うという最も価値ある仕事に集中できるようになります。その結果、チーム全体の生産性は最大化され、ビジネスの成長へと繋がっていくのです。

「自社の場合は、どの機能から使えば最も効果が出るだろう?」 「もっと具体的な活用事例や導入費用について知りたい」

もし、そう思われましたら、ぜひお気軽に弊社T3までお問い合わせください。HubSpotの専門家として、貴社の課題に合わせた最適な活用プランをご提案させていただきます。